バス旅はリーズナブルな費用で気軽に参加できるのが魅力です。また自分の住む地域の近くからバスが出発するのもうれしい点です。バス旅でどこに行こうかと迷っている方は、電車や車ではちょっと行きづらい場所を選択してみるとよいのではないでしょうか。
そういう場所は、個人で行くには時間も費用もかかるのですが、バス旅なら時間と費用の面で大きなメリットがあります。バス旅で行くのにメリットのあるスポットを紹介します。
バス旅で行くのにメリットがある旅先その①上高地
長野県の景勝地として名高い上高地。憧れている人も多い場所です。本格的な登山やトレッキングの場合はそれなりに装備が必要な場所ですが、有名な河童橋や明神池周辺であれば、通常の服装でも問題なく観光することができます。
通常、関東方面からであれば、上高地は宿泊で行く方がほとんどですが、なんとバス旅であれば日帰りツアーもあるのです。列車でも日帰りツアーはありますが、費用の面からみてもバスのほうがかなりお得と言えるでしょう。
憧れの観光地に気軽に日帰りで行くことができるのはうれしいです。上高地は通年マイカー規制をしている場所なので、仮に自動車で行ったとしても、駐車場に自分の車を置いて、シャトルバスかタクシーに使って行く必要がある場所になります。
観光バスでも乗り入れ規制日がありますので乗り換えは必要になる日もありますが、それでも、自分の運転で山道を行くよりは負担が少ないでしょう。上高地に広がる美しい自然を見たいと思っていても、遠いから…と二の足を踏んでいる方には上高地へのバス旅はおすすめです。
バス旅で行くのにメリットがある旅先その②秩父方面
埼玉県秩父は人気がある観光地です。長瀞の川下り、秩父三社と呼ばれる「三峯神社」「宝登山神社」「秩父神社」また冬の「三十槌氷柱(みそつちのつらら)」や「秩父夜祭」も有名です。そして美味しいグルメもあります。
わらじカツ丼、豚みそ丼などの丼ぶりや、そばも美味しいと評判です。都心からは西武鉄道を使って行くのが一般的です。また東武東上線でも行くことができます。しかし、いずれも池袋や新宿に行く必要があり、東京以外の地域に住む人にとっては、そこまでいったん出る必要があります。
そこでバス旅がおすすめと言えます。秩父へのツアーは東京でも池袋から離れた街や、千葉、神奈川などその他の県でも主要な街から出発するツアーが充実しています。秩父の観光地は各所がそれぞれ距離が離れており、交通手段がバスやタクシーしかない場所が多いです。
そのため、列車で行くと訪れる場所がどうしても限られます。特に、パワースポットで知られる三峯神社は、山の上のほうにあるため、山道をひたすら車で登って行くことになり、なかなか大変です。秩父三社も全部回るのは大変ですが、バス旅なら効率よく行けてしまいます。
バス旅で行くのにメリットがある旅先その③馬籠宿、妻籠宿
岐阜県中津川市にある中山道43番目の宿場町である馬籠宿と、長野県木曽郡にある中山道42番目の宿場町である妻籠宿はともに木曽路を代表する人気の観光地です。ただ、両方とも非常に山深い場所にあるため、訪れるのに時間を要する場所でもあります。
関東方面からであれば、車の場合、中央自動車道を使って行くのが一般的ですが、片道だけでも4時間かかります。鉄道で関東方面からであれば、新幹線で名古屋まで出て、それから鉄道やバスに乗っていくことが多いです。
行ってみたい場所として挙げる人が多い観光地ですが、関東方面からだと行きづらい場所でもあります。その馬籠宿、妻籠宿に効率よく行けるのがバス旅です。日帰りのバス旅もありますが、宿泊のバス旅にしてもメリットが大きいと言えるでしょう。
特に、馬籠宿、妻籠宿に行くのに自動車や新幹線を使うとそれなりに費用がかかってしまうのですが、バス旅であれば費用面で自動車や鉄道を使って行くより安く行くことが可能になります。また、馬籠宿と妻籠宿の間の移動もバスであれば快適です。
ただし、冬の時期は雪が降るとツアーの開催が難しい場合もあるので雪の降らない時期に行くのがよいでしょう。
バス旅で行くのにメリットがある旅先その④山梨県勝沼方面
関東方面から日帰り旅で人気のある観光地の一つが山梨県です。その中でも比較的、山梨県の中で都心に近い勝沼方面は日帰りのバス旅でも大変人気があります。特に初夏から夏の時期にかけて、さくらんぼ、桃、ブドウなどの美味しいフルーツ狩りが目的で訪れる人が多い場所です。
また、日本産の数多くの種類のワインが生産される場所としても全国的に知られています。そのためいつも多くの観光客で賑わっている場所です。もちろん、JRや自動車で日帰りで訪れることも可能な場所ですが、バス旅で訪れるとメリットが大きいスポットです。
まず、ワインを楽しむ人にとっては、やはり日帰りとなるとお酒が飲めないのが辛いところです。必ずお酒を飲まない運転手が必要になります。また、フルーツ狩りをして、採った果物をお土産にたくさん持って帰りたい場合や、ワイナリー巡りなどをして、ワインをたくさん購入した場合など、電車だと持って帰るのがかなりの負担になります。
バス旅でも降りた後、自宅まで持ち帰る必要はあるものの、地元近くで降りれば負担も少なくて済むのがよいところです。
バス旅で行くのにメリットがある旅先その⑤大内宿(福島県)、濃溝の滝(千葉県)、戸隠(長野)など
観光地として知られる地域で、関東方面から日帰り圏内だとしても、なかなか個人で行くのが大変な場所というのがまだまだたくさんあります。まず、挙げるのが福島県の大内宿です。昔のままの宿場町が残されており、とても趣深い景観がテレビなどでも紹介されるので、行ってみたいと思っている方も多いでしょう。
また、近年話題になっているのが千葉県の濃溝の滝です。亀岩の洞窟の中を流れる滝を見ることができ、光が差し込むとハート形に見えるということで人気となりました。それから、長野県で昔から人気の観光地の一つでもあるのが戸隠です。
戸隠神社はパワースポットとしても昔から知られており、美味しい戸隠そばも有名です。これらの観光スポットは単独でも行く価値が十分ある場所とも言えるのですが、個人で行くとなると、時間と費用がそれなりにかかってきます。
そこでバス旅で訪れることにメリットがあるのです。鉄道で行ったとしても、そこからさらに長い時間路線バスに乗る必要があったり、またその路線バスすらない場所もあります。この3つの場所のように、車で行くには往復の運転が大変だったり、鉄道の最寄り駅から離れているような観光地はバス旅で行くことに大きなメリットがあると言えるでしょう。